2025-12-24 地域生態システム学実習Ⅱ（森林Bルート）「里山管理フィールドワーク実習」②

スタートは里山民家の室内から。
立派な無垢の木材や囲炉裏など、かつての里山の暮らしが感じられるワン。

ここでは、木質バイオマスの燃料やエネルギー利用について、教えてもらったワン。
化石燃料?資源に対して木質バイオマスの利用は、循環型の資源利用として再び注目されているんだワン。

里山民家の裏にある、谷戸（やと）と呼ばれる丘陵地に発達する小さな川や湿地帯に作られた水田で、里山に生息する哺乳動物について教えてもらったワン。
里山には、タヌキやアナグマなど様々な動物の痕跡がみられるんだワン。

水田と水鳥について教えてもらったワン。
水田などの水場は水鳥の生息地として重要なんだワン。
また、カルガモなどの水鳥が水田の除草や物質循環に役立っていることなど、里山の水田と生物との関りを学んだワン。

里山管理が林床植生に及ぼす影響について教えてもらったワン。
下刈りすることで林床を明るく保つ、落ち葉や下草を堆肥として使用するなど、人の営みで里山の植生が維持されていることを学んだワン。ボランティアの人たちのおかげでこの里山も守られているんだワン！

今度は逆に管理されなくなった里山の常緑広葉樹林化について教えてもらったワン。
伐採や林床管理がされなくなると植生遷移が進んで、次第に暗い森になっていくんだワン。
在来植生が衰退してしまうこともあるそうだワン。

森林の地球温暖化抑止について教えてもらったワン。
森林を木材や燃料として使うことで、石油化学製品や化石燃料の代替となり大気へ余分な二酸化炭素の放出を防ぐことができるんだワン。

森林の水源涵養機能について教えてもらったワン。
森林や森林に育まれる森林土壌はスポンジのように雨水を蓄え、洪水を防ぎ、湧水としてきれいな水を供給してくれるんだワン。

六道山公園にある須賀神社の奥宮前で、山と信仰について教えてもらったワン。
里山では山の神の信仰がみられるワン。
昔から山＝森林が生活の基盤を支えていることに敬意をもって生活してきたんだワン。

近年問題にもなっている「ナラ枯れ」について教えてもらったワン。
目の前のコナラもナラ枯れで、虫が媒介する病気にかかり集団枯損してしまったんだワン。
これは管理されずに老齢化?大木化したことが原因の一つなんだワン。
里山を守るためにも人の管理は大切なんだワン。

森林の新しい世代が作られていく更新について教えてもらったワン。
里山のコナラ?クヌギは、おもに切り株から新しい芽が出る「萌芽更新」が行われているから、根本から二又や三又になっている木が多くみられるんだワン。

里山から流れ出た湧水が湿地や池になっている場所で、環境DNAについて教えてもらったワン。環境DNAとは、水や土壌、空気など環境中に放出された生物の粘液、フン、尿、剥けた皮などから得られるDNAのことなんだワン。

冬日和の一日、下刈りの体験と散策しながらの学びを通して、里山の人の営みと自然環境の関係について理解が深まったワン。
今回解説をしてくれた大学院生のみなさんは、それぞれの分野についてふかーく研究していて、本当にすごいんだワン！！

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